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MDIとDPIで間違えやすいポイントは?【呼吸療法認定士】

呼吸療法認定士試験では、MDIとDPIの違いがよく出題されているようです。

勉強時間のない方はご参考にしてください。 

MDIとDPIで混同しそうなポイント

以下の項目をMDIとDPIのどちらか?という視点で一緒に考えてみてください。

①容器を振らなければならないのはどちらか?
②ゆっくり吸うのはどちらか?素早く吸うのはどちらか?
③口につけて吸入するのはどちらか?口から3〜4cm離すのはどちらか?
④10秒ほど息止めをするのはどちらか?しないのはどちらか?
⑤患者さん自身の力で吸引するのはどちらか?

 

解答

①容器を振らなければならないのはMDI

②ゆっくり吸うのはMDI、素早く吸うのはDPI

③口をつける(クローズドマウス法)のはDPI、口を3~4cm離す(オープンマウス法)のはMDI

④10秒ほど息止めが必要なのはMDI、必要ないのはDPI

⑤患者さん自身の力で吸引するのはDPI、ガスで送り込まれるのはMDI

 

MDIについて

「スプレーと同じように、高圧圧縮ガスが使用されている」ことが、MDIにとって一番重要な事実です。ここを理解していれば応用ができます。

まず、制汗スプレーなんかを思い出して貰えれば、最初の使用前に容器を振りますよね。それを思い出せば、容器を振ることは理解できます。

次に、スプレーは勢い良く入ってくるので、口から離して使用(オープンマウス法)し、吸入時に同調させる必要もあります。

さらにスペーサーを置くことで口の中に沈着するのを防ぎます。

この辺を理解していれば、試験でも得点できるのではないでしょうか(願望)。

ちなみに、スペーサーはこんなものです。

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DPIについて

DPIは、患者さんが自分で吸うものです。そのため、まず口にくわえる必要があります。自分で吸う必要があるため、離して吸うことはできません。(クローズドマウス法)

それに素早く吸う必要があります。吸入する力が弱い方にはあまり使えません。一方、ガスの力で勢い良く入ってくる訳ではないので、息を止める必要はありません。 

MDIまとめ

  • 高圧圧縮ガスを使用
  • 口から3~4cm離す(オープンマウス)
  • ゆっくり吸う
  • 息止めは10秒ほど
  • 呼気はゆっくり息を吐く
  • スペーサーを使用することで、肺内沈着率が増加する
  • 混濁タイプと溶液タイプがあるが、どちらも容器を振る
  • 正しく吸入すれば、DPIと肺内沈着率は変わらない
  • うがいはする
  • ガスで吸入できるので吸入する力が弱くても良い
  • 喘息発作患者に使用すると急性低酸素血症や気道痙攣を引き起こすことがある
  • スペーサーを使用しないと口腔内沈着率が高くなってしまう

 

DPIまとめ

  • 口につける(クローズドマウス)
  • 素早く吸う必要があるため吸う力が必要
  • 息止めなし
  • 呼気はゆっくり息を吐く
  • スペーサーは不要
  • 正しく吸入すれば、MDIと肺内沈着率は変わらない
  • うがいはする

以上、簡単にまとめてみました。何かのお役に立てればと思います。 

参考文献

西信一(監修):呼吸療法“合格チャレンジ”100日ドリル:メディカ出版:2015

濱本実也(監修):呼吸療法認定士デビューのための呼吸ケアQ&A100:メディカ出版:2017

呼吸器ケア2016年9月号Vol.14 特集呼吸療法ひっかかりポイントテスト50問:メディカ出版:2016

呼吸療法認定士予想問題集2016:http://touginin.client.jp/resp.html