理系作業療法士のブログ

整形外科、認知症、内部障害の作業療法を中心に取り組んでいます。OTの仕事や研究について書いていきます。

ちょっとだけためになる?呼吸筋の覚え方

 呼吸に働く筋の名前は、呼吸療法認定士試験でも、PT/OTの国家試験でも出題されています。 

 結構、覚えにくくて、その時は覚えたつもりでも、試験になると、間違える。

間違えなくても、「あれ、どっちだっけ?」と悩み、時間がかかってしまう。

それではもったいない。考え方を知っておけば、忘れても応用ができます。

 

教科書などを見ると、このように書かれています。

安静吸気:横隔膜と外肋間筋の収縮

安静呼気:筋の収縮なし 横隔膜と外肋間筋の弛緩、肺・胸郭の自然収縮

努力吸気:胸鎖乳突筋、僧帽筋、大胸筋、小胸筋、菱形筋

努力呼気:内肋間筋、外・内腹斜筋、広背筋、胸横筋など

 

これをそのまま丸暗記するのは間違いのもとです。

 

間違える原因は、安静か努力かで分類していることだと思います。

 

表を並べ替えてみますと、

安静

吸気:横隔膜と外肋間筋の収縮

呼気:筋の収縮なし 横隔膜と外肋間筋の弛緩、肺・胸郭の自然収縮

努力

吸気:胸鎖乳突筋、僧帽筋、大胸筋、小胸筋、菱形筋

呼気:内肋間筋、外・内腹斜筋、広背筋、胸横筋など

これだと関連性なく覚えないといけません。

 

安静か努力かで分類して覚えるのではなく、吸気なのか吸気なのかで分類した方が覚えやすいです。

 

この表を編成し直して、吸気で働く筋と呼気で働く筋に分けます。

吸気

安静:横隔膜と外肋間筋の収縮

努力:胸鎖乳突筋、僧帽筋、大胸筋、小胸筋、菱形筋

呼気

安静:筋の収縮なし 横隔膜と外肋間筋の弛緩、肺・胸郭の自然収縮

努力:内肋間筋、外・内腹斜筋、広背筋、胸横筋など

こうすると、見えてくるものがあります。

 

吸気に働く筋は、横隔膜の収縮を除けば胸部や頸部の筋であるということです。

反対に、呼気に働く筋腹部と背部の筋です。

 

呼気の場合は、肺の柔らかさでふくらんだ後に勝手に縮んでいく、ということだけ付け加えて覚えておけば、間違いは減ると思います。

 

まあ当たり前のことなんですが、試験でなくても臨床でもすぐに考えることができるので、便利かなと思います。